NATOはINF破棄を「完全に支持」

 【ベルリン=宮下日出男】北大西洋条約機構(NATO)は1日、トランプ米政権による中距離核戦力(INF)全廃条約の破棄通告について、「安全保障に対する重大な危険への対応として行動を起こした」とし、「同盟は完全に支持する」との声明を発表した。

 声明はロシアの条約違反を批判し、条約が失効するまでの6カ月間に完全な順守状況に戻るよう要求。失効すれば「ロシアが唯一責任を負う」と強調した。また、NATOは「(対露)抑止力の信頼性と効果を確実にする措置をとり続ける」とした。

 ドイツのメルケル首相も1日、「条約を損なったのがロシアなのは明らかだ」と批判する一方、失効までの6カ月間もロシアとの対話を継続することが重要だとの認識を示した。

 欧州では条約破棄で米露の核軍拡競争の舞台になりかねないとの不安も強く、欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表は「大陸が他の超大国の対峙の場に戻るのは決して見たくない」と述べた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ