シリアから米軍撤収開始 当面は装備のみ

 【ワシントン=黒瀬悦成】シリアでイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦を展開している米軍主導の有志連合の報道官は11日、シリアに派遣されていた米軍部隊が「撤収作業を開始した」と発表した。

 報道官は「作戦の安全に配慮し、(撤収の)具体的な日程や場所、部隊の動きは明かさない」としているが、複数の国防総省当局者は米紙ワシントン・ポストに対し、当面は装備のみを撤収させる方針で、兵員の撤収はまだ始まっていないと語った。

 一方、シリア人権監視団(本部・英国)は、米軍がシリア北東部ハサカ県の基地から10日午後、装甲車などをイラクに撤収させる作業を始めたと発表した。

 撤収計画の詳細を知る米当局者が同紙に語ったところでは、約2千人規模とされる米軍部隊の完全撤収までには60~90日かかる見通しだとしている。

 米軍撤収をめぐっては、IS掃討で米軍と共闘していたクルド人勢力を「テロ組織」とみなすトルコが、同勢力に軍事攻勢をかける可能性が浮上している。

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