レーダー照射“真相”は…韓国軍の制御不能!? 文大統領と亀裂、指揮系統に乱れ

 【有本香の以毒制毒】

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日午前、ソウルの大統領府(青瓦台)で年頭の記者会見を行った。いわゆる「元徴用工」をめぐる異常判決や、韓国海軍の駆逐艦による海上自衛隊P1哨戒機への火器管制用レーダーの照射問題などが重なり、「過去最悪」といわれる日韓関係への言及・対応が注目された。韓国駆逐艦と韓国海洋警察の警備艇、北朝鮮漁船は、現場海域で本当は何をしていたのか。文政権と韓国軍の危うい関係と、日本と自衛隊が直面する「火急の課題」とは。ジャーナリストの有本香氏が人気連載「以毒制毒」で迫った。

 「もし今、韓国でクーデターが起きたら、文大統領は、『北』に助けを求めるのではないか」

 こんな話がまことしやかにささやかれるほど、韓国の文政権と軍の現状は危ういという。

 昨年初め、「韓国軍の上層部が、文氏に怒り心頭だ」という話を、韓国軍にパイプを持つ日本の大物政界OBから筆者も聞いていた。その後、文氏が自らの意に沿わない軍の幹部を次々に排除しているという話も聞いた。

 軍というプロ集団の人事を、文民の政治家が自らの政争のため、あるいは感情でイジってしまえばどうなるか。士気が落ちるばかりか、指揮系統が乱れて暴走する事態もあり得よう。

 昨年末に起きた、わが国の海上自衛隊P1哨戒機への、韓国海軍駆逐艦による火器管制用レーダーの照射も、そんな韓国軍内のゴタゴタが反映された結果ではないかと見る識者もいる。

 これまで、両国の政治がどうあっても、日本の自衛隊との間に「軍同士の信頼関係」を保てているといわれてきた韓国軍は、最近、変容しているという声もよく聞かれる。この情勢のなかで今、わが国にとっての「火急の課題」は2つある。

 第1は、慌てず騒がず粛々と対抗することだ。

 今後も起こるであろう、韓国の常軌を逸した行為に、日本側の政府も民間も振り回されてはならない。「歴史戦」でも軍事でも、感情的にならず、速やかに世界に向けて事実を発信し、黙って対抗措置をとればよい。

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