台湾・頼行政院長が11日辞任へ 後任に蘇氏有力 

 【台北=田中靖人】台湾の頼清徳(らい・せいとく)行政院長(首相に相当)は10日、立法院(国会)で同日、今年度予算が成立したことを受け、辞意を表明した。頼氏によると、蔡英文総統も辞任に同意した。行政院(内閣)は11日に臨時の行政院会議(閣議)を開き、各部会長(閣僚)が総辞職する。頼氏の後任には、蘇貞昌(そ・ていしょう)元行政院長が有力視されている。

 頼氏は10日夜、予算通過に謝意を示すため立法院を訪れ、記者団に「予算が通過し、(辞職の)時期が来た」と述べた。頼氏は統一地方選で与党、民主進歩党が惨敗した昨年11月24日夜、辞意を表明。いったんは蔡氏の慰留を受けいれたが、12月に入り辞任を公言していた。

 後任に有力の蘇氏は1986年に民進党が結党された際の中心人物の一人で、党主席や総統府秘書長(官房長官)などを歴任したベテラン。2006~07年に行政院長を務めた際、蔡氏は副院長だった。両氏は12年の総統選の候補を決める党内予備選などで争った経緯があり、関係は近くない。蔡氏としては20年の再選に向け、蘇氏の起用で党内の安定を図る狙いとみられる。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ