ファーウェイ事件、カナダのジレンマ

 12月半ばにはカナダと中国の観光関係の式典が中国で予定されていたが、カナダメディアによると、カナダ政府は14日、式典の開催が延期されたと明らかにし、参加予定だったジョリー観光相は中国訪問を取りやめた。

米への引き渡しは?

 カナダ・バンクーバーの裁判所は11日、バンクーバーにとどまることなどの条件付きで孟容疑者の保釈を認めた。現地からの報道によると、現在はバンクーバーに所有する豪邸で過ごしており、待機する報道陣にピザを注文する場面もあったという。

 カナダ国内では、米国の要請に基づいて孟容疑者の逮捕をした判断に意見は二分し、「法に則り、粛々と判断すべきだ」とする肯定派のほか、否定派も少なくない。地元紙グローブ・アンド・メール紙に寄稿したブリティッシュコロンビア大のマイケル・ベイズ教授(国際法)は、今後の対中関係への影響を考慮し、「トルドー氏は事前に孟容疑者に対し(カナダに渡らないよう)知らせることが賢明だった」と主張する。

 引き渡し手続きをめぐる審理日程を決めるため、孟容疑者は来年2月6日に出廷する。過去には大半のケースで米国への引き渡しを認めてきているが、判決に対し、上訴することが可能で裁判の長期化も予想される。中国は、孟容疑者の帰国に向けて圧力を強めるとみられ、カナダの苦しい立場が続く。

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