ファーウェイCFO逮捕でバレてしまった「中国という国の本質」

 カナダ人を狙ったのは、孟容疑者の身柄が米国に移送される前に取り戻そうという魂胆だろう。中国は反転攻勢に出たつもりだろうが、私はこれで「中国という国の本質が世界中にバレた」とみる。

 中国がいくら、もっともらしいセリフを吐こうと、もう良識ある世界の人々は信用しない。「国際ルールを守らず、身勝手で、自分の言い分を押し通すためには、何でもやる」という「中国の正体」が、これ以上ないほど、鮮明になってしまった。

 孟容疑者が「政府を動かすほどの大物だった」ことも明らかになった。彼女は7つのパスポートを所持していた、と報じられている。そうだとすれば、ただの民間人ではない。国家の利益を代表する「政府公認のエージェント」だった可能性が高い。中国政府の慌てぶりが証拠だ。

 一方、カナダ人を拘束するような乱暴な報復は、十分に練り上げられた対応ではなかった可能性もある。周到に準備して仕掛けたのは米国であり、中国は受け身で対応しているにすぎない。しかも、貿易戦争はようやく「90日間の休戦」を勝ち取ったばかりだ。それなのに、今回のカナダ人拘束は、せっかくの休戦を台なしにしてしまうかもしれない。米国の農産品や工業製品の輸入拡大は、一体何だったのか、という話になりかねないのだ。

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