ファーウェイ事件と“米中冷戦” 中国紙「5Gの野望は妨げられない」

 【環球異見】

 米国の要請を受けたカナダが、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の副会長兼最高財務責任者(CFO)、孟晩舟(もう・ばんしゅう)容疑者を逮捕(その後保釈)し、一方で中国当局がカナダ人男性を相次ぎ拘束した事件。米中欧メディアはいずれも次世代移動通信システム(5G)をめぐる「覇権戦争」が根底にあると分析。米中の対立は今後、世界が再び分断される“第2次冷戦”に発展する懸念も強まっている。

■ウォールストリート・ジャーナル(米国)「貿易ルール悪用は代償伴う」

 米有力紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、中国当局によるカナダ人男性2人の拘束に先立つ6日付の社説で、華為技術(ファーウェイ)の副会長兼最高財務責任者(CFO)である孟晩舟(もう・ばんしゅう)容疑者の逮捕は、「『中国に国際貿易規範の悪用をやめさせる試み』と理解するのがふさわしい」と論じた。

 社説は、オバマ前政権下の2012年に米下院情報特別委員会が、華為や中興通訊(ZTE)がスパイ活動や情報窃取に使われる可能性があると警告していたことを紹介。米当局が孟容疑者の逮捕に関わる対イラン制裁違反を16年から疑っていたとの報道も引き、「なぜ米国はすぐに行動し、中国にメッセージを送らなかったのか」と疑問を投げかけた。

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