側近vs元政敵 メルケル氏後継争い 7日にドイツ与党党首選

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツの保守系与党、キリスト教民主同盟(CDU)の党首選が7日行われる。主要候補3人が名乗り出たメルケル首相の後継争いは、側近の女性幹事長、クランプカレンバウアー氏(56)とかつての政敵で連邦議会(下院)元院内総務のメルツ氏(63)の事実上の一騎打ちとなり、論戦も激しさを増している。

 「過激な政党を出現させたくなければ、この問題を放置してはならない」。メルツ氏は終盤戦に入り、なお続く難民・移民流入に触れて厳格な国境管理を主張した。新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)の台頭を党が「軽視」してきたとも強調。従来の党の取り組みへの批判を高めた。

 一方、クランプカレンバウアー氏は「数え切れない多くの党員」がAfDへの対抗に尽力したとし、メルツ氏の発言は「党全体への侮辱」と厳しく反論。候補らは中傷合戦に陥らないよう互いの批判を抑えてきたが、舌戦は熱を帯びた。

 公共放送ARDの最新の世論調査では、CDU支持者の中でクランプカレンバウアー氏の支持率が48%に上り、35%のメルツ氏をリード。一方、候補者討論のため8回開かれた党員向け地方集会ではメルツ氏の方が好反応を得たとの分析もある。4日には財務相として長年、メルケル氏を支えた党重鎮、ショイブレ下院議長がメルツ氏支持を表明した。

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