金正恩氏のICBM発射を賞賛、北メディア「核の威嚇に終止符」

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮が米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」を発射して1年となる29日、北朝鮮の対外宣伝サイト「わが民族同士」は、発射を「国家核戦力完成の歴史的大業の実現」と位置付け、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の指導力を称賛する記事を掲載した。

 北朝鮮は火星15発射以降、1年間にわたって弾道ミサイル発射や核実験を中止。今年4月には経済再建に集中する新路線を打ち出した。国内向けにこれまでの核・ミサイル開発と新路線へのシフトを正当化する一方、米国との非核化交渉が滞る中、ICBMを完成させたと主張する「核保有国」として交渉の主導権を握る思惑も見える。

 記事は、発射が「類を見ない敵対勢力の制裁圧殺策動」の中で成し遂げられ、金氏の「卓越して洗練された指導がもたらした輝かしい結実」だと主張。北朝鮮の戦略的地位を引き上げたとした上で「帝国主義の侵略と核の威嚇の歴史に終止符が打たれ、経済建設に総力を集中できる保証が整えられた」と指摘した。

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