日韓AKBはOKでBTSの歌詞提供はNO 「右翼的だ」と秋元康氏を拒んだ韓国リスク

 番組は日本の衛星チャンネルでも放送されたが、基本的には韓国人視聴者の投票で候補者が勝ち上がっていく仕組みだ。ふたを開ければ、日本人メンバーも熱烈なファンを獲得し、善戦が際立った。

グローバルとは逆の音楽市場

 HKT48の宮脇咲良さんと矢吹奈子さん、AKB48の本田仁美さんの3人が最終メンバーに選ばれ、日韓合同アイドルグループ「IZ*ONE(アイズワン)」としてデビューすることになった。

 その前段階の投票では、上位12人のうち、1位の宮脇さんを含め、7人を日本人メンバーが占めるという逆転現象まで起きた。

 韓国語の歌詞や会話を懸命に覚え、ダンスでも必死に韓国人メンバーに追いつこうとするひたむきな姿勢が韓国人ファンの心をつかんだようだ。日本人メンバーの名前を書いたプラカードを振って声援を送るファンの姿も目立った。

 段階ごとの選抜で茫然(ぼうぜん)自失してしまい、うまくあいさつできない韓国メンバーがいる中、AKB系メンバーは常に、ファンへの笑顔やカメラ目線を意識し、ファンへのリップサービスも忘れないという場数を踏んできたゆえの経験の差も物を言った。

 彼女らのファンは、右翼批判があろうが、実際のステージを見てAKBの一人一人を支持したのだ。

 一方で、日本のロックバンド、RADWIMPS(ラッドウィンプス)も8月のソウル公演で、「HINOMARU」という曲の歌詞が「軍国主義的だ」との非難を浴び、チケットのキャンセルが相次ぐという事態に見舞われた。

 バンドは韓国でも空前のヒットとなったアニメ映画「君の名は。」の主題歌を手掛けたことで韓国ファンも急増していた。ここでも「右翼的」とのレッテル貼りにあらがえない、韓国の音楽市場のもろさが露呈した。

 韓国の歌手やアイドルグループは「グローバル」を旗印に海外進出を続ける半面、韓国内の音楽市場は、政治的な色眼鏡にそぐわないものを排除しようとするグローバルとは逆の内向きの論理からいまだ抜け出せずにいる。

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