米朝首脳会談 極寒から灼熱へ… 北朝鮮取材の4カ月 もうサプライズ演出にはうんざり

 米朝首脳の歴史的対面を翌日に控えた11日午後8時半。出稿作業が一段落し夕食に出かけようとした際、「金正恩朝鮮労働党委員長が市内観光に出る」と一報が入った。旧社会主義圏外での外交デビューを前に、混乱や不測の事態を招く可能性もある「夜のお散歩」を行う必要があるのか。半信半疑のまま現場に急行した。

 約1時間半後、正恩氏は報道陣とやじ馬の人だかりに笑顔で大きく手を振った。そのそばには、北の同行カメラマンがテレビ番組のADさながらに拍手と歓声をあおり、映像に収める姿が。外出の意義がようやく理解できた気がした。

 2月の平昌五輪から4月の板門店での南北首脳会談、今回の米朝首脳会談まで、現地報道を担当してきた。体感温度が氷点下20度を下回る極寒から赤道直下の灼熱の太陽の下まで取材環境はさまざまだったが、共通しているのは北朝鮮の“サプライズ”に振り回されたことだ。

 「美女応援団」出没情報を受け、競技場内外を駆け回った平昌。北代表団の動向も情報が錯綜(さくそう)し、何度も行き先変更を繰り返してはタクシー運転手をあきれさせた。

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