ウズベキスタンで進む親中化 ロシアに焦り、陸上輸送覇権争い

 中央アジアの旧ソ連構成国、ウズベキスタン。このロシアの“裏庭”に、中国が影響力を強めている。ウズベクは中央アジアで初めて、中国の教育・文化普及機関「孔子学院」が設立された国であり、中国が提唱する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」も支持。親中化が進む一方で、水面下では中露対立の構図も見え隠れする。(タシケント 岡田美月)

 首都タシケント中心部で、深紅の看板がひときわ大きな存在感を放っていた。2005年、中央アジアで初めて開設された「タシケント孔子学院」。キリル文字で表記されるウズベク語やロシア語を母語とするウズベク人らが、漢字を学ぶ。

 「中国は大国だし、中国語が将来的には世界共通の言語になるだろう」。学生のサンジャ・アブドゥナザロフさん(17)は、大学教授の父にこう勧められ入学を決めた。

 ウズベクには東部の古都サマルカンドと合わせ、2校の孔子学院がある。16年には中国・習近平国家主席の彭麗媛夫人が、ウズベクのカリモフ大統領(当時)夫人とともにタシケントの学院を訪れた。中央アジアでの中国の存在を象徴する場所だ。

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