イラク情勢 ロシアがマリキ政権支持 イランに同調、中東での影響力拡大狙う:イザ!

2014.6.21 21:30

イラク情勢 ロシアがマリキ政権支持 イランに同調、中東での影響力拡大狙う

 【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領は21日までにイラクのマリキ首相と電話会談し、イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の攻勢にさらされている同国政権をあらゆる形で支援すると述べた。米国が、イラク問題でマリキ政権の支援姿勢を強めるシーア派大国イランの協力を仰ぐ可能性も視野に入れ、ロシアは友好関係にあるイランに同調して中東地域での影響力拡大を図りたい考えだ。

 プーチン政権は、イランやシリアのアサド政権との関係堅持を中東政策の基軸とし、米国に対抗してきた。イラクでシーア派主導の政権が存続することは域内でのイランの「勢力圏」保持に不可欠であり、ISILはシリア内戦で反体制側に加わってもいる。

 露大統領府によると、プーチン氏は電話会談で「テロリストからの国土解放に関し、イラク政府の努力を全面的に支持する」とマリキ氏に伝えた。

 米国主体の有志国は2003年、ロシアなどの反対を押し切って対イラク開戦に踏みきり、プーチン政権に強い屈辱感を与えた。ラブロフ露外相はISILの攻勢について、「米英による投機的行動の完全な破綻を示している」と述べ、イラクの現状が軍事介入の帰結であると批判した。

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