王様のいる町から(1)鹿児島県に今も薩摩藩があるような…:イザ!

2013.12.4 18:41

王様のいる町から(1)鹿児島県に今も薩摩藩があるような…

イザ!海外特派員 青年海外協力隊・小野洋文〔カメルーン〕

 「こんどカメルーンに行くことになった」と友人に言うと、たいてい「ああ、サッカーの強い国ね」と答える。2002年のサッカーワールドカップで大分県に代表チームが逗留したのはまだ記憶に新しい。自分も含めて多くの日本人にとってそのくらいのイメージしかないカメルーンで、青年海外協力隊として活動している。

 ちょうどこの11月には首都ヤウンデで次回のW杯の最終予選がおこなわれ、カメルーン代表は相手チームのチュニジアをくだして本選出場が決定した。確かに、サッカーが強い。

 首都のヤウンデは、北緯4度でほぼ赤道直下といえるのだが、標高が750メートルあって暑くもなく過ごしやすい。2013年7月に着任した当初は、この夏の日本の猛暑のニュースを見ては「まるでアフリカに避暑に来たんじゃないか」と思ってしまった。

そのヤウンデから、北西に向かってバスで6時間。熱帯雨林を切り開いた国道を進んでいくと、さらに標高の高い高原地帯となり、気候もさらに冷涼になる。

 その高原の都市フンバン市で地元のテレビ局に配属し、ボランティア活動をしている。任地フンバン市に地元のテレビ局が開局したのは2年前。日本でテレビディレクターとして働いていた自分の経験を活かして、番組制作能力向上のために協力する、というのが活動内容だ。

 このフンバン市の大きな特徴は、実は今も王様がいるということだ。カメルーンは共和国なのに、王様がいるってどういうことだ?と。

 カメルーンは、非常に多くの部族に分かれている。この地域一帯は、独立以前まで「バムン族」による昔ながらのイスラーム王国が栄えた地域で「バムン王国」といった。人口約12万人のフンバン市はその国王の“お膝元”で、その名残りが現在でも色濃く残っているのだ。

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