阪神D1位・佐藤輝&D6位・中野が新人競弾!フレッシュパワーでGW無敵4連勝

 (セ・リーグ、ヤクルト5-11阪神、6回戦、阪神6勝、4日、神宮)テルだ! タクムだ! 4連勝だ!! 阪神はヤクルトに神宮で11-5と大勝。八回にドラフト6位・中野拓夢内野手(24)=三菱自動車岡崎=がプロ初本塁打を放てば、九回は同1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=の9号でトドメを刺した。新人アベック弾は球団49年ぶり3度目の快挙。貯金を今季最多13に増やし、ゴールデンウイークを無敗で突っ走る!!

 無観客の左翼席へ白球が舞い落ち、衝撃音が神宮に響いた。計4発11得点のトドメはドラ1、佐藤輝の9号ソロ。開幕後初となる逆方向への一発で、D6位・中野とのアベック弾を完成させた。

 「ルーキーで、若手の2人でチームを盛り上げていけているのはすごくいいなと思います」

 10-5の九回1死。杉山の低めのフォークをすくい上げた。「打った瞬間はわからなかったですが、入って追加点になったのでよかった」。2日の広島戦(甲子園)での“4番満弾”から、6番に戻って2戦連発。9本塁打は村上(ヤクルト)らに1差に迫るリーグ3位で、25打点は岡本和(巨人)と並び、ついにリーグトップに立った。

 直前に大きな刺激があった。「あの高めの強い球を、よく引っ張ったなと思います」と唸ったのは八回だ。打席は中野。自身は二塁走者だった。だからよく見えた。左腕・坂本の内角高め144キロ直球を捉えた打球が、右翼席に飛び込んだ。

 怪物ルーキーも驚く中野の一撃は、記念すべきプロ初アーチ。「感触的には非常によかった。(スタンドに)入ってくれという願いを込めてボールを見ていて、入ったのでよかった」。戻ってきた記念球は、両親にプレゼントする予定だ。

 阪神の新人選手のアベック弾は、1972年5月30日の大洋戦(川崎)でのD2位・中村勝広、D3位・望月充以来、49年ぶり3度目。猛虎の歴史に、2人の名前がしっかりと刻まれた。

 中野は2度目の猛打賞で、遊撃スタメンに戻って4戦連続安打、打率・362と絶好調。もちろん「輝(佐藤)の影響は自分の中でも、とても大きい」と、2学年下の同期の存在が、大きな相乗効果を生んでいる。

 神宮は思い出の球場でもある。3月26日にプロ初安打を放ったのも、東北福祉大4年時に大学選手権を制したのも、ここだ。今年2月。東北福祉大の大塚光二監督(元西武)から「セカンドユニホームを作るのに協力してほしい」と頼まれた。二つ返事でOKし、3月には後輩たちが、そのユニホームでオープン戦を戦った。ただ、最大の恩返しはプロの舞台で活躍を見せることだ。

 大学の先輩でもある矢野監督は「左投手の高めをしっかり打っていけるというのは中野の魅力」と目を細めた。若い力の躍動でチームは4連勝、デーゲームは無傷の12連勝。貯金も今季最多13とし、2位巨人とのゲーム差を3・5に広げた。

 「チームはとてもいい流れできている」と中野が言えば、佐藤輝も「誰かが凡退しても誰かが打つというのが続いていて、助け合いじゃないですけど、そういうことができている」とうなずいた。首位快走の虎を、これからも“歴史的ルーキーコンビ”が活性化させていく。(菊地峻太朗)

◆東北福祉大・大塚光二監督「4倍楽しみ」

 西武で活躍し、日本ハムでコーチも務めた東北福祉大の大塚光二監督(53)は、DAZNの見逃し配信で、中野のプロ初本塁打をみたという。「スタメンに戻ってきてから、いい状態をキープしている。元々、体に見合わず、小力があるタイプ」。ちなみに矢野監督も東北福祉大時代の後輩。「阪神はずっと応援しているけど(中野)拓夢が出てきて4倍、楽しみにみています」と話すと「ルーキーなので、今やれることをがむしゃらにやってほしい」とエールを送った。

■データBOX

 ◎…阪神は八回にドラフト6位・中野がプロ初本塁打。九回にD1位・佐藤輝が9号。新人選手のアベック本塁打は2019年9月3日の楽天・辰己涼介と小郷裕哉(対ソフトバンク)以来2年ぶり。セ・リーグでは1989年9月11日の大豊泰昭と山口幸司(対ヤクルト)以来32年ぶり

 ◎…ドラフト制(66年)以降、阪神の新人選手のアベック本塁打は69年9月4日の田淵幸一と後藤和昭(対アトムズ)、72年5月30日の望月充と中村勝広(対大洋)に次いで49年ぶり3度目

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