阪神・陽川、ヤク払い同点二塁打!「(井上ヘッドから)“厄払い餅”もらって食べたんですけど、その効果が出ました」

 (セ・リーグ、ヤクルト5-11阪神、6回戦、阪神6勝、4日、神宮)一回から3イニング連続で併殺打と打線が勢いに乗り切れない。五回の守りでは失策も絡んで、一気に逆転を許した。そんな阪神の負の流れを代打・陽川がひと振りで変えた。執念の同点打で、虎が息を吹き返した。

「初球からどんどん自分のスイングを」

 「チャンスで回ってきたので、初球からどんどん自分のスイングをすることだけを考えて打席に立ちました」

 2-4の六回。2死走者なしからだった。梅野の四球、中野の左前打で一、二塁。ここで先発の西勇に代わって陽川が打席に立った。先発・田口の初球、139キロカットボールを迷わず一閃。打球は左中間を深々と破る2点二塁打となり、塁上で白い歯がこぼれた。

 7試合ぶりにスタメン出場した2日の広島戦(甲子園)では3三振など4タコ。「スタメンで出させてもらいながら打てなかった。何としても打つ」。寡黙な男は逆襲の思いをバットに込めていた。さらに試合前にはゲン直しも…。

 「(井上ヘッドコーチから)“厄払い餅”をもらって、それを試合前に食べたんですけど、その効果が出ました」

 ヘッドから渡されたのはちまきのような餅。気“もち”を切り替え、“もち”前の打撃力を発揮して欲しいというエールに、見事に応えた。

今季代打で初打点

 代打では今季7打席目での初打点。矢野監督は「とられた後にすぐ(六回に)陽川が打ってくれたっていうのも、流れのなかで大きかった。2アウトから攻撃していくというのは、これからもタイガースの野球としていきたい」と絶賛した。

 一、三塁、外野と守備位置がことごとく被る助っ人陣や、佐藤輝の“代役”に甘んじるつもりはない。「去年は代打が多かったので、配球とか考えたりしています。試合の流れを読んだ気持ちの持っていき方とか、その経験が今年に生きている」。負の流れを一変させた背番号55。これからも窮地の虎を、救っていく。(新里公章)

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