つなぐ思い「どうか東京へ」 聖火リレー大阪2日目

 新型コロナウイルスの感染拡大で公道での開催が中止され、2日目の14日も万博記念公園(吹田市)の代替コースで無観客で行われた府内の東京五輪聖火リレー。ランナー82人がそれぞれの思いを抱き、1人約200メートル15区間の周回コースを走り切った。「どうか東京までつないでほしい」。願いが込められた聖火は15日から徳島県に引き継がれる。

 朝から晴天に恵まれ、太陽の塔がひときわ大きく見えた14日、第1走者を務めた泉佐野市の西村成生(しげお)さん(71)は、家族らから「頑張れ!」と声援を受けながら、しっかりした足取りで聖火をつないだ。「直前にトップバッターと聞いて驚いたが、無事に走り終えられてすがすがしい気持ちだ。大役を果たせて安心した」と話した。

 「走れるのを一日千秋の思いで待っていた」。そう語ったのは枚方市の内田良子(りょうこ)さん(84)。夫の昌詞(まさつぐ)さん(88)と2人で出場した。2人は「マラソン夫婦完走合計年齢」のギネス記録保持者。昌詞さんは「これに勝る幸せはない。これからも健康に気を付け、夫婦一緒に走り続けたい」。

 世界マスターズで優勝経験のある岸和田市の市民ランナー、五嶋忠志(ごとうただし)さん(85)も力強い走りを見せた。「感激で涙が止まらなかった。みんなで力を合わせて五輪を成功させないといけない」

 柏原市の同志社女子大2年、東野美希さん(19)は中学、高校と陸上部だったが、けがで完全燃焼できなかった心残りを晴らしたいと快走。「感染者の急増で心配だったが、走れてよかった。こんな機会はもうないかもしれない」と感動冷めやらぬ様子だった。

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