聖火リレー、近畿トップ切って和歌山で 串本や白浜疾走

 近畿地方のトップを切って9日、和歌山県の新宮市をスタートした東京五輪の聖火リレー。串本町や白浜町などを経由し、海南市・和歌山市まで移動して1日目を終えた。新型コロナウイルス対策に厳戒態勢の中、県民らは沿道で大声を出さず拍手などで応援したり、インターネット中継を閲覧したりして、トーチを掲げて駆け抜けるランナーたちを見守った。

 串本町では、明治23(1890)年に起きたトルコ軍艦「エルトゥールル号」遭難事故で乗組員を地元住民らが救助した縁で、町の国際交流員を務めるトルコ出身のドゥルナ・オズカヤさん(33)が、国の天然記念物・橋杭岩の前などを町民らへの感謝の気持ちもこめて疾走した。

 白浜町の出発地点「しららはまゆう公園」付近の沿道では、聖火リレーをひと目見ようと、多くの住民や観光客らが訪れた。

 聖火ランナーの福田政子さん(40)がトーチを持って走り出すと、沿道の観覧者はスマートフォンで写真を撮ったり、拍手を送ったりした。

 一方、新型コロナウイルス対策で、周辺には町職員らが待機。「密にならないように、人と人との間隔をあけてください」と注意を促した。

 沿道の観覧者はマスクを着用。聖火ランナーが通過する際も大声を出さず応援し、大きな混乱はみられなかった。

 福田さんを沿道で見守った父、吉夫さん(67)は「観光地を盛り上げるため、元気に走ってくれてよかった」と表情をほころばせた。近くに住む文具店経営、浦千尋さん(71)も聖火ランナーをみて「コロナの影響で聖火リレー直前まで開催を心配したが、実現できてよかった」と安堵していた。

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