大阪府内公道の聖火リレー中止 ランナー「地元走りたかった」

 大阪府内全域で公道での東京五輪聖火リレーを中止することが決まった7日、地元でトーチをつなぐことを心待ちにしていたランナーたちに戸惑いが広がった。代替措置として同府吹田市の万博記念公園で無観客で行われるが「地元を走りたかった」との声も。準備を進めていた自治体は、沿道の交通整理を依頼していたボランティアへの連絡など対応に追われた。

 「これまで支えてくれた人たちが、ぼくが走る姿を楽しみにしてくれていた。多くの人たちに見てもらうことができなくなったのが、何よりも辛い」

 8日から府立堺支援学校高等部に通う橋本健亮(けんすけ)さん(15)は、13日午前、府内のスタート地点になる堺市でトーチをつなぐ予定だった。難病を抱え手術を繰り返しながらも、自力で歩けるようになった姿を同じような境遇の人たちに見てもらい、励みにしてもらおうとランナーに。それだけに公道でのリレー中止の一報に悔しさを募らせた。

 ただ、「今回の中止で、多くの人の安心や安全が確保されるのなら、仕方がない。十分に理解できる」。「リレーへの思いは他の都道府県のランナーにしっかりつなげていく」と話した。

 14日に同府泉佐野市を走る予定だった西村成生(しげお)さん(71)は、リレーコースの下見を兼ねて散歩をしている最中に家族から中止のニュースを知らされた。「ショックと同時に、府内の感染者数が800人を超える中で、やはり、とも思った」

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