聖火リレー公道中止で出発式幻に…大阪府内自治体がっくり

 7日、公道での中止が決まった府内での東京五輪聖火リレー。府内各自治体は出発式などのセレモニーがすべて幻に終わり、「致し方ない」「残念」などと落胆の声があがった。一方、万博記念公園(吹田市)内で無観客で走ることになった聖火ランナーたちも、複雑な反応を見せた。

 府内初日の13日に聖火リレーを行う予定だった東大阪市は、情報収集に追われた。花園ラグビー場をゴールとする聖火リレーが幻となり、市担当者は「聖火リレーを楽しみにしていた市民もいただけに残念な気持ちはある」と言葉少なに話した。

 箕面市では、市立かやの広場で出発式を企画し、約200人が聖火リレーの出発を見届けることになっていた。聖火リレーでは、12人の聖火ランナーが市内約3・2キロを走るために交通規制などの準備も進めてきたが、すべて白紙になった。市担当者は「聖火リレーを心待ちにしていた市民も多かったと思うが致し方ない。とても残念だ」とため息をついた。

 マスターズ大会で活躍する市民ランナーで、岸和田市のルートを走る予定だった五嶋忠志(ごとう・ただし)さん(85)は「観客がいないのは寂しいが、万博記念公園を走れるだけで涙が出るほどうれしい。夢にみた五輪で走れることが何よりもありがたい」と前向きに話す。

 門真市を走る予定だった保育士、広岡恵さん(40)は「子供たちに『先生走ったよ』と挑戦することの大切さを伝えたかったが、大阪でこれだけ感染者が増えれば仕方ないかなという思いです。万博記念公園でやるなら、ぜひ参加したいです」と話していた。

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