好タイム出やすい東京に選手集中 びわ湖毎日が歴史に幕

■「東京」に選手奪われ

 大阪マラソンと統合される来年の大会は「第10回大阪マラソン、第77回びわ湖毎日マラソン統合大会(仮称)」として、従来の大阪マラソンのコースで2月27日に行われる予定になっている。統合の背景には、近年は同時期に開催され好記録が出やすい東京マラソンに有力選手が集まる傾向が強まったこともある。

 実際、東京五輪の代表争いでも、令和元年9月の代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得した34人のうち、びわ湖毎日の成績によって得たのは、わずか3人。2年3月の第75回大会は代表の最後の1枠を争う「MGCファイナルチャレンジ」3レースの一つとなったが、五輪切符を得たのは1週間前の東京マラソンで2時間5分29秒の日本新をマークした大迫傑(ナイキ)で、びわ湖毎日の日本選手最上位のタイムは3分半遅かった。

 記録が期待できる大会に選手が集まり、好記録が生まれてますます有力選手が集中する。参加するレースの間隔をあけざるを得ないマラソンではこの傾向が強く、コースに起伏が多いさいたま国際マラソンは昨年1月、年末に予定していた大会の開催見送りが決定。大阪国際、名古屋ウィメンズと並んで国内の3大女子マラソンとされてきたが、今後は市民マラソンとしての存続を目指すという。

 滋賀での最後の開催となる今回大会は、コロナ禍を受けて競技場は無観客となり、沿道での応援も自粛が呼びかけられている。海外選手の参加もなく、寂しい大会になってしまうのは事実だ。ただ、日本陸連の横川浩会長は「半世紀を超える歴史の中で繰り広げられた数多くの名勝負は私たちの脳裏に焼き付き、この地を離れても末永く語り継がれていく」と強調した。(選手の所属は当時)

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