橋本聖子新会長が決意の船出「空気を変える」 「特別な存在」森氏後任“火中の栗拾う”決断

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は18日、理事会などを開き、橋本聖子前五輪相(56)を新会長に選出した。森喜朗前会長(83)の発言に端を発した一連の問題で、後任選びは混迷。新型コロナウイルス対策など難題が山積する5カ月後の大会開催に向け、国民の不信をぬぐい、開催への機運を盛り上げるため、スポーツと政治の両面で経験豊富な女性リーダーが重責を担う。

 厳しい風当たりも、高い障壁も覚悟の上だ。組織委の新会長就任を受諾した橋本氏が、言葉に力を込めた。

 「国民の皆さんに歓迎される大会の実現へ、全力で準備に打ち込む。安全優先の大会であることを、国民、都民に丁寧に説明したい」

 前会長の森氏が女性蔑視と取れる発言で辞任に追い込まれ、東京五輪への不信感が渦巻く。就任会見では、まずは選手に向け「私のミッションは安全最優先の大会を実現して、アスリートが迷うことなく夢の舞台に立てるように今の社会の空気を変えていくこと」と呼び掛けた。辞退が相次いだ大会ボランティア、聖火リレーランナーへは「もう一度、大会の一翼を担っていただけるなら、また参加していただけるよう準備も整えたい」と訴えた。

 新会長の「候補者検討委員会」で座長を務めた御手洗冨士夫名誉会長から、候補に一本化されたと連絡を受けたのは17日の夜。「直前まで非常に悩んだ」。自身へも厳しい目が向けられた。2014年ソチ冬季五輪後のパーティーでフィギュアスケート男子の高橋大輔に無理に抱きついてキスしたとして、セクハラではないかと週刊誌に報じられた。その過去を海外メディアにも報じられ、一時は就任に後ろ向きだった。

 それでも、「開催に向けて前に進めていくには(会長就任が)重要だと思った」と一晩かけ、火中の栗を拾う決断をした。過去のスキャンダルについては「軽率な行動で、当時も今も深く反省している」と率直に謝罪。御手洗座長も「検討委では議論に出なかった。社会的に謝罪が受け入れられたと解釈している」と擁護した。

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