野口みずきさん「ライバルがいたから記録出た」 大阪国際に期待

 1月31日に開催される「第40大阪国際女子マラソン」(産経新聞社など主催、奥村組協賛)。大阪市の長居公園周回コース(1周2・8キロを約15周)に変更になった今回のレースは五輪代表の2人の走りに大きな注目が集まる。レースへの期待や五輪代表の心構えについて、2004年アテネ五輪金メダリストで日本記録保持者の野口みずきさんに話を聞いた。(丸山和郎)

 --好記録が相次いで出るようになった日本の女子マラソン界の現状をどう見ているか

 「止まっていた時計の針が動き出したという感じがします。MGCの創設をきっかけに、選手の意識が変わってきました。大きな目標に向かって、互いに意識しあって高め合うことができています。高橋尚子さんや私が走っていたころは選手層も厚かったので、まだそこまでにはいたっていないのかもしれませんが、ああいう時代にようやく戻ってきたなと思います」

 --五輪や世界選手権で戦うためには、ペースの変化への対応が求められる。スピードの重要性をどう感じているか

 「私がアテネ五輪を走ったときはそれほど激しいペース変化はなくて、徐々にビルドアップしていく感じだったんですけど、最近はアップダウンが激しいレース展開が世界での戦い方になっています。女子マラソンの世界記録は2時間14分4秒(ブリジット・コスゲイ=ケニア)で、一山選手でも、まだ6分以上の大きな差があります。2時間19分台を狙うには、ハーフマラソンでも1時間7分台で走る力が必要になるし、もっともっとスピードはつけていかないといけません」

 --大阪国際の大会記録は03年に野口さんがマークした2時間21分18秒。その年は2位の千葉真子さんと3位の坂本直子さんも21分台で走るハイレベルなレースだった

 「03年はデッドヒートを繰り返し、負けるもんかという思いで走れたので、ライバルがいたからこそ出た記録だったと思います。前回の大阪国際の松田瑞生選手(ダイハツ)は30キロ以降に単独走になったことで終盤にペースが下がってしまった部分もあったと思うんですけど、今回はまたハイレベルなレースが見られると期待しています。大会記録も更新していかないと世界に置いていかれてしまうので、どんどん破っていってほしいですね」

 --東京五輪代表にはマラソンを一本走った後、五輪本番までの期間をどのように過ごしてほしいか

 「今はけがのリスクに加えて、新型コロナウイルスの感染予防に気をつけていかないといけません。追い込んでトレーニングしていくと、免疫力が低下するので、感染予防は本当に重要です。あとはモチベーション。私は03年の世界選手権(パリ)で五輪代表に決まってから約1年の準備期間があった中、1カ月に1回のペースでレースに出ることでモチベーションを保つことができていましたが、今は大会が減って、同じようにはいきません。今後も先行きが見えない部分はありますが、選手たちにはとにかくポジティブな気持ちで過ごしてほしい。自分に負けないという気持ちが大事になると思います」

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