東京五輪あと半年 前田穂南、強さの原点は中庭のような小さなグラウンド/マラソン

 今夏の東京五輪開幕まで、23日で半年。女子マラソン代表の前田穂南(24)=天満屋=は、新型コロナウイルス禍に翻弄されながらも、五輪開催を信じてスピードを磨いてきた。目指すは31日の大阪国際女子での日本記録。大阪薫英女学院高で指導した安田功監督(59)の話を基に、ひたむきな日の丸戦士のルーツを探った。(取材構成・鈴木智紘)

ロッテ安田の父が高校の恩師

 手狭なグラウンドで土台は築かれた。1周230メートル。午前7時20分から始まる大阪薫英女学院高の朝練習は、6キロの周回走が定番だ。窮屈なカーブで足首に負荷がかかるため、速いペースは刻めない。視察に訪れる実業団の指導者らが中庭と間違える環境で、前田は黙々と走り込んだ。

 「マラソンで五輪に出て世界で戦いたい気持ちがあって、ずっと練習に取り組んできました」

 寮はなく、摂津市の学校まで電車を乗り継いで2時間弱かけて通う部員もいる。放課後の活動は午後4時から2時間ほど。吹田市の万博記念公園や豊中市の服部緑地が主な練習場だ。

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