【ラグビーこぼれ話】天理大、初の大学日本一の裏に極上の差し入れ

 11日に東京・国立競技場で行われたラグビーの全国大学選手権決勝は天理大が早大に55-28で快勝し、悲願の初優勝を果たした。関西勢での大学日本一は、故平尾誠二さん(享年53)を擁した同志社大が3連覇を達成した1984年度大会以来、36年ぶり。主将のFL松岡大和(4年)が優勝インタビューで大粒の涙を流しながら「めちゃくちゃうれしいです!」と声を張り上げた姿に、胸を打たれたファンも多かったはずだ。

 大一番を前に、“チーム関西”から奈良・天理市内の寮に差し入れがあった。ニュージーランド輸入商社で大阪に物流本部を置く「リファイン株式会社」(本社・東京都港区麻布台)から、ニュージーランドビーフがドドンと計50キロ贈られたという。同企業は大阪市内でレストラン「MANUKA」も運営。ラグビー大国で知られるニュージーランドと関わりが深いだけに、ラグビー関連のイベントも定期的に開催してきた。

 昨年4月からコロナ禍で自粛を余儀なくされる中、ラグビー通の顧客から多くの応援の言葉をもらってきたという。担当者は「メッセージで力をもらった。お店は関西のチーム、選手を応援することがコンセプト。他の大学の分も含めて何とか応援できないか、と」。2019年2月に天理大の小松節夫監督(57)をイベントのゲストとして招いた縁もあり、差し入れが実現。関西ラグビーへの愛情あふれる贈り物だった。

 2日の明大との準決勝前にも、計25キロが届けられた。150人超の部員にとっては、一人当たり150グラムほど。屈強なラガーメンには少々物足りない…と思いきや、これは決勝を見据えてわざと半分の量しか送らない“にんじん作戦”だったという。

 決勝で4トライと活躍したCTB市川敬太(4年)は、絶品ニュージーランドビーフに「力になりました」と満面の笑み。36年ぶりの関西勢優勝で、最高の恩返しを果たした。(阿部慎)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ