メジャー移籍濃厚から一転… 守護神・スアレス“残留マネー”の出所は?

【トラとら虎】

 阪神のセーブ王、ロベルト・スアレス投手(29)の残留が昨年末に決定した。一時はメジャー移籍が濃厚とみられていたから、巻き返しが功を奏したことになる。矢野監督は吉報が届いたとき、「これは大きい。勝ちパターンでしっかり勝ちきることによって、チームの安定感は増す」と手放しで喜んだ。

 残留の決め手は、やはりマネーゲームを制したことに尽きる。2020年の年俸8000万円(以下金額は全て推定)から、3倍超えの2億6000万円。しかも2年契約。フロント幹部は「矢野監督のラブコールがかなり効いた」と指揮官を持ち上げたが、お金以外にプロの世界の誠意は何があろう。

 昨年はどの球団もコロナ禍の影響を受けて大幅な減収だった。阪神の場合、観客動員数一つを取っても、前年より8割以上減少している。通常なら人件費も極力抑えたいところだが、スアレスに限り破格の条件を提示した。

 この背景に昨オフの高額プレーヤーの処遇が絡むのは明らかである。一例が藤川球児投手の引退で年俸2億円が浮くことに。さらに福留孝介外野手、能見篤史投手の解雇で、それぞれ1億3000万円、9000万円をカットできたうえ、不振の糸井嘉男外野手の年俸大幅ダウンによって実質2億1500万円の余剰金。これに1億7000万円のガルシア投手、2億7000万円のボーア内野手の解雇を加えると、軽く10億円を超える人件費の削減を達成したことになる。

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