【飛べ 頂の景色へ】(上)文京学院大女3年・高橋美鈴、“母娘2代”日本一へ二人三脚で磨いたサウスポー

 「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第73回全日本バレーボール高等学校選手権大会(サンケイスポーツなど主催)は来年1月5日に東京体育館で開幕する。注目選手を紹介する連載(全3回)の第1回は、文京学院大女(東京)の高橋美鈴主将(3年)に迫る。就実(岡山)出身の母・恵子さん(56、旧姓宍戸)と“母娘2代”での春高制覇を誓った。大会は来年1月10日に男女の決勝を実施。新型コロナウイルス感染防止のため無観客で開催される。

 母の背中を追う。文京学院大女のアタッカー、高橋は“母娘2代”での日本一を虎視眈々と見据える。

 「前回は初戦敗退。母を超すためにも今回も出たいと思っていた。優勝したい」

 高橋の母・恵子さんは岡山の強豪、就実1年時(1981年大会)に春高を制した。サウスポーのエースとして活躍した恵子さん。高橋は「有利に働く」との母の教えでふだんの運動時は右利きだが、バレーを始めたときからサウスポーで腕を磨く。「(希少な)左だからこそチャンスが広がることも」と左腕を武器にチームを引っ張る。

 コロナ禍の外出自粛期間は、体力を落とさないように二人三脚で特訓。ネットに見立てたひもを庭に通し、対人レシーブやパスなどボールを使って練習。スパイクのフォーム確認も一緒に行った。ほぼ毎日、2~3時間、母娘で汗を流した。

 4年連続12度目出場の文京学院大女は初戦の2回戦(来年1月6日)で、就実-青森西の勝者と対戦。くしくも母の母校といきなり顔を合わせる可能性がある。「やっと倒せる。母に、就実に勝ったよと報告したい」。母校愛が強い恵子さんも「勝つしかない。就実は敵」とまな娘を後押しする。

 就実は昨年のインターハイ女王。「簡単に勝てる相手ではないが、全員バレーで勝利をつかみたい」。母の思いも乗せて、左腕を振り抜く。(武田千怜)

■高橋 美鈴(たかはし・みすず)

 2002(平成14)年11月5日生まれ、18歳。東京・世田谷区出身。小学4年時に駒沢JVCで競技を始める。バレーボールの強いチームに行きたいと、文京学院大女中に進んだ。文京学院大女高では1年時から春高の舞台を経験。ポジションはオポジット。サウスポー。172センチ、55キロ。最高到達点は290センチ。

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