羽生結弦圧巻5年ぶりV!新たなフリー「天と地と」大台300点超え/フィギュア

 全日本選手権は2016年から故障などで3年続けて欠場。昨年は宇野に王座を奪われ、グランプリファイナルではネーサン・チェン(米国)に3連覇を許した。「自分が成長していないんじゃないか、だんだん戦えなくなっているんじゃないかという思いがあった」。

 「天と地と」の主人公は上杉謙信。武田信玄との川中島の合戦で有名な強き戦国武将に自らを重ね、絶対王者としての輝きを追求した。コロナ禍で拠点のカナダに戻れず、国内で孤独に練習してきた。この日も不在だった指導陣にメールや映像を送って助言を仰ぎ、自らアレンジを加えて演目を磨いた。五輪2連覇を果たした才器が、得意のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)すら跳べなくなるほど悩んだ時期もあった。

 約10カ月ぶりの実戦を制し、世界選手権の切符をつかんだ。「試合があるからこそ乗り越えることができる苦しみが好きなんだと改めて思った」。前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)は、まだ習得できていない。さらなる歓喜を求め、スケート人生を歩み続ける。(鈴木智紘)

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