羽生、SP103・53点で首位発進!10カ月ぶり降臨/フィギュア

 フィギュアスケート・全日本選手権第1日(25日、長野市ビックハット)開幕し、男子ショートプログラム(SP)で冬季五輪2連覇の羽生結弦(26)=ANA=が103・53点で首位に立った。約10カ月ぶりの実戦で、ロックナンバーの新演目を熱演した。女子SPは2連覇を目指す今季初戦の紀平梨花(18)=トヨタ自動車=が冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、79・34点でトップ。今大会は世界選手権(来年3月、ストックホルム)代表最終選考会を兼ね、男女各3人の代表のうち優勝者は自動的に決まる。

 激しいビートに乗った羽生が、派手に足を振り上げて情熱的に舞った。総立ちの観衆から万雷の拍手を浴びる。新たな演目には、コロナ禍で沈む世の中を励ます気持ちを込めた。

 「みなさんはこんなにつらい中でも、自分のスケートを見てくださっている。ちょっとでも明るい話題になったらと思いました」

 2月9日の四大陸選手権(韓国)以来、320日ぶりの実戦ながら、貫禄の首位発進。SP「レット・ミー・エンターテイン・ユー」は、英歌手ロビー・ウィリアムスのロックナンバーだ。衣装は黒のレザーパンツに、金のスパンコールをあしらった黒のライダース風ジャケット。ロックスターさながらのいでたちで、クリスマスの銀盤を彩った。

 演技後半の足替えシットスピンは、必須要素を満たせずに0点だった。「点数的には、いい演技だったとはいえない」。全てのジャンプで加点を引き出したものの、その出来栄えにも満足できなかった。

 こだわり抜いたプログラムだ。拠点のカナダに戻れず、国内で練習を続けてきた。「みなさんが見ている中で、呼吸できる場所、心から乗り切れる、そういう芸術性を考えながら振りを入れていきました」。リモートで振付師の指導を仰ぎ、音と体との親和性やジャンプのタイミングをアレンジ。当初はピアノ曲を予定したものの、試行錯誤の末に完成させた。

 26日のフリーも新プログラム。大河ドラマ「天と地と」を和テイストで演じる。「まとまった演技がしたい」。5年ぶりの日本一へ、ロックとは一変した表情を見せる。

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