阪神・糸井、2億円超“大減俸”でも残留したワケ 「あかんかったらこうなる世界」納得のサイン

 阪神・糸井嘉男外野手(39)が9日、今季年俸4億円から2億1500万円減となる、1億8500万円プラス出来高で契約更改。野球協約の減額制限(1億円超は40%)を超えており、希望すれば自由契約にもなれたが残留を選んだ。

 福留、能見、藤川とアラフォー世代が一気に退団。来季はチーム最年長となる糸井も無傷では済まなかった。4年契約最終年は86試合出場にとどまり、ベンチを温める日が増えた。規定打席到達も11年連続で途切れ、「あかんかったらこうなる世界。納得している」と悔しさを押し殺した。

 7、8月に打率・188、・200と大ブレーキ。藤川が引退を発表した秋口から、チーム内では糸井の去就も注目を集めるようになった。過去3年ともシーズン終盤に成績を下げており、「また下降線をたどれば大減俸で話がまとまらず、退団するのではないか」との見方も強まっていた。

 古巣オリックス関係者の間では「糸井さんが阪神を退団すれば、うちに戻ってくるかもしれない」とうわさされたほどだ。

 9月に打率・352、10月も・290と息を吹き返し、なんとか折り合える減俸額で落ち着いたが、阪神を出てもいばらの道だった。球界関係者は「オリックスには日本ハム時代に世話になった福良GMがいるとはいえ、糸井がいたときと今ではフロントの顔ぶれも変わった。チームも若手主体の構成。外野はジョーンズ、吉田正尚で2枠が埋まり、残る1枠は中堅手。守備に不安を抱える糸井に手を挙げるかは不透明だ」と明かす。

 不惑を迎える来季に向け、「もう一回、体を万全にしてチャレンジできるチャンスを頂いた。ぶつかっていきたい」と再起を誓った糸井。母校近大からはドラフト1位で佐藤輝が入団した。後輩の高い壁となれるか。=金額は推定(山戸英州)

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