ヤクルト・上田が引退「ヤクルト一筋で終わるのがいい」合同トライアウト受けず

 今季限りでヤクルトを戦力外となった上田剛史外野手(32)が現役を引退する決意を固めたことが2日、分かった。

 2007年にドラフト3位で関西高(岡山)から入団。俊足を武器に頭角を現し、先発出場だけでなく、代走や守備固めとしても活躍。通算14年で797試合に出場し打率・236、9本塁打、109打点、75盗塁の成績を残した。

 当初は今月7日に予定されている合同トライアウトを受けるため、神宮外苑などで汗を流していたが「目標がない中でやることが苦しくなってきた」と吐露。そのうえで「ヤクルトで14年間やらせてもらったし、ヤクルト一筋で終わるのがいいと思った」と“スワローズ愛”を口にした。

 明るい性格でムードメーカーとしてチームもファンも盛り上げた上田。今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客で開幕した中、攻撃時にナインが生還した際などにベンチからテレビカメラにカメラ目線で映り込むパフォーマンスを披露。他球団にも広まり、球場に来られないファンを楽しませた。

 「人の喜ぶ顔を見るのが一番達成感があるというか、うれしいから。とにかく、みんなの笑っている姿というのを求めていたから、そういうのを常に考えながらやっていた」

 思い出に残っているシーンは、自身の27歳の誕生日だった2015年10月2日にリーグ制覇を決めた瞬間を挙げた。「神宮が満員になって地鳴りみたいなのがして、鳥肌がすごかった。あれは忘れられない」。さまざまな場面でチームを支え、優勝にも貢献した。

 今後については未定で「新たなことに挑戦したりすることもある。でも、やっぱりこれだけ野球をやってきたから、野球のことを忘れることはない」と上田。多くの人に愛された男が、ユニホームを脱ぐ。

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