初場所Vは最低条件…貴景勝、内容問われる綱への道

 大相撲11月場所は大関貴景勝が小結照ノ富士との優勝決定戦を制し、大関の面目を施した。

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 大関の優勝は平成29年初場所の稀勢の里以来。横綱昇進の条件は「大関の地位で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」と定められており、ようやく挑戦権を手にする力士が表れた。貴景勝にとっては来年1月の初場所が初の「綱取り」になる。

 平成以降で28人が大関に昇進しているのに対し、横綱昇進は10人しかいない。狭き門だ。白鵬や日馬富士は3度目、稀勢の里は6度目の綱取りで大願を果たしている。

 看板力士の重責を双肩に背負っての今回の優勝は立派だが、宿敵不在の利は否めない。休場した2横綱2大関が来場所は戻ってくるだろう。横綱は加齢による衰え、他の2大関は負傷の回復具合が気になる。その中で貴景勝がどんな内容で勝ち星を積み重ねるか。

 伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は来場所が綱取りとの認識を示した上で、「優勝しなきゃダメでしょう。レベルの低い優勝でも困る。今場所みたいに勝っていけばそういう話(横綱昇進)になる」と話した。壁は決して低くないが、令和初の横綱誕生に期待は膨らんだ。(浜田慎太郎)

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