J3秋田、無敗でJ2昇格 28戦でリードされたのは「3分だけ」の圧倒的強さ

 J3の優勝劇は記録的だった。ブラウブリッツ秋田は18日、G大阪U23に2-0で勝利。Jリーグ史上でも前人未到の28戦無敗で優勝を決め、J2昇格を決めた。

 2019年度の売上高は約4億6000万円で、J3でもせいぜい中レベル。百万人足らずという県人口を考えれば、それでもクラブが頑張った結果といえる。所属選手にJ1で活躍した有名どころも皆無だ。

 そんなクラブが20勝8分けで、21日時点でまだひとつも負けてない。すさまじいのは28試合でわずか9失点という堅守で、今季は相手にリードを奪われた時間がなんと「3分」しかない。唯一リードを許した試合は、10月11日のC大阪U-23戦。後半12分に勝ち越されたが、同15分に同点に追いつくと、ロスタイムの決勝ゴールで3-2の逆転勝利を飾っている。

 快進撃の立役者は吉田謙監督(50)だ。Jリーグでプレー経験はなく、2015年から率いたJFL・アスルクラロ沼津を17年にJ3昇格に導き、今季秋田の監督に就任。覚悟が全身から漂う情熱家で、記者会見やファンへのスピーチなどでも聞く人を引き込む言葉の力を発揮するリーダーだ。

 サッカー用語の「球際(たまぎわ)」を、「魂際」と表現するほど気持ちを重視。今季の戦術自体はシンプルで、縦への速さと運動量を前面に押し出てきた。選手が監督を信じ、迷わずプレーできているところが“お値段以上”の結果を出した背景だろう。

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