引退のオリックス・山崎勝己捕手 地味キャラに隠れた指導者の器

 今季を含め6年連続Bクラスに沈んでいるオリックス。6日には報徳学園高からプロ20年目を迎えた山崎勝己捕手(38)が引退会見を開き「準備をもうしなくていいんだという気持ちですっきりした」と振り返った。来季はバッテリー部門での入閣が濃厚で「球団からも『もう少し力を貸してほしい』と。次の仕事をしっかり頑張りたい」と決意を語った。

 ダイエー入団時には城島、小久保、井口、松中ら超一流選手を前に「この世界ではやっていけない」とたじろいだが、沢村賞を獲得した杉内俊哉(現巨人2軍投手コーチ)とバッテリーを組んで頭角を現した。FA移籍で2014年からはオリックスでプレーしたが今季1軍出場は2試合に終わった。今春のキャンプでは本紙記者に「今年が最後になるかも」と明かし、両親を招待していた。

 常々「山本(由伸)、山岡(泰輔)、(吉田)正尚。うちは選手のレベルは高いんよ」と胸を張る一方で、Bクラスに低迷することには「いろいろ理由はあるけど、まとめ役がいないんよな…」。その素質が誰にあるのか、1軍でも2軍でも、とにかくコミュニケーションを取り見定め続けた。

 チーム関係者も「ここ数年は将来的なことも考えて野手、投手を問わず自分のことよりも優先させて同じ選手ながら助言する場面も多かった。現役時代からそういった目線で試合にも入れているし、指導者になっても経験は必ず役立つ」と期待を寄せる。

 地味さは否めないが、一流の先輩、後輩たちとプレーして着実に信頼と引き出しは増やした。今度は指導者として花咲かせる番だ。 (山戸英州)

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