ヤクルト・中沢、今季限りで引退 燕一筋11年、10年ドラ1左腕

 ヤクルト・中沢雅人投手(35)が今季限りでの現役引退を決断したことが23日、分かった。燕一筋11年。長年ブルペンを支えてきた男が、ユニホームを脱ぐ。

 「プロ野球に入るきっかけを作ってくれたのもヤクルトですし、11年も契約して挑戦させてくれた。いろいろな人が支えてくれて、ここまでこられたと思う。感謝しかないです」

 2010年にトヨタ自動車からドラフト1位で入団し、1年目は先発で7勝を挙げた。5年目以降は救援に転向。15年には35試合に登板し、リーグ優勝に貢献した。18年には自己最多の37試合に登板したが、今季は28試合で防御率7・36。「1軍での成績を見たら、しようがない。次に向けてステップするタイミング」と決断した。

 「いい思い出をたくさん作れてよかった。初勝利も初完封も、ホールドがついた試合も、ワンポイントで1人を抑える難しさ、楽しさを知れたことも。いろいろ経験させてもらいました」

 思いやりの強い男だ。今年3月。富山商高の後輩で大相撲の朝乃山が大関昇進を決めると、東京・墨田区の高砂部屋に花を贈った。「後輩だからね。大関なんてなかなかなれない。うれしいよ」と異業種で奮闘する後輩の躍進を素直に喜んだ。

 「ファンの方の応援は本当に後押しになった」。心優しき左腕が、新たな一歩を踏み出す。

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