「全力で投げた」「野球の伝道師に」 巨人・岩隈が引退会見

 引退会見に臨んだ岩隈は、終始晴れやかな表情だった。2017年に右肩を手術し、19年に巨人入団した後も長期間リハビリを続けてきた。1軍登板は果たせなかった。「このユニホームで、もうひと花咲かせようと頑張ってきた。最後の最後まで挑戦させてもらったことに感謝している」。悔いを残さず、プロ生活に幕を引いた。

 10月のシート打撃登板で引退を決断した。今年が勝負の年と位置付けた右腕に、原監督が与えたチャンスだった。岩隈は「今できる限り全力で投げた」という。結果は右肩の脱臼もあって1球で終わった。約1週間考え、指揮官に引退の決断を伝えたという。

 栄光に彩られた21年間だった。東日本大震災が起きた11年には仙台が本拠地の楽天で開幕投手を務め「すごく緊張して、みんなで勝てたことが思い出」と笑った。09年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝での先発、米大リーグで15年に達成した無安打無得点試合など、名場面がいくつも語られた。

 今後については「何も決まっていない」と白紙を強調した。夢はある。「いずれは野球の伝道師のような存在でいたい」。野球界へ恩返しをしていく。(小川寛太)

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