西武・高橋朋己が現役引退 「最後のバッティングピッチャーで諦めがついた」

 西武・高橋朋己投手(31)が20日、今季限りでの現役引退を表明した。

 「プロ野球選手として8年間は短いが、がむしゃらに投げ続け、すごく濃い時間を過ごすことができた。楽しかった」

 同投手は社会人野球・西濃運輸から2013年ドラフト4位で入団。2年目から守護神に抜擢(ばってき)され、14年には29セーブ、翌15年にも開幕から4試合連続セーブのプロ野球記録を樹立するなど22セーブを挙げた。

 しかし、16年7月に左肘のトミー・ジョン手術(内側側副靱帯再建術)を受け、18年には左肩痛を発症。19、20年は育成契約選手として復活を目指し、昨秋にはフェニックス・リーグで約1年半ぶりとなる実戦登板を果たしたが、今季は2軍でも登板はかなわなかった。

 「本当なら去年にクビを切られてもおかしくない状況で、今年も契約をしてもらったので、何とか復帰したかったが…」。自ら球団に引退を申し入れたのは8月。上旬に打撃投手を務めたときに左肩に激痛が走ったことで、投げながら決断したという。「治療、トーレーニング、食事と自分の中ではやり尽くした。これだけやっても駄目なんだ、といい意味で諦めがつきました」と振り返った。

 プロ人生最高の思い出として「初めて1軍に上がったときに、(試合前練習で)岸孝之さん(現楽天)とキャッチボールしたこと」を挙げた高橋朋。今後は10月30日のイースタン・リーグ、巨人戦(カーミニーク)で九回に打者1人に対戦する引退試合が行われる。「ホームベースまで届くか分からない状況だが、そこまで頑張りたい」。引退後の進路は未定ながら、「球団に残していただけるのなら、精いっぱい尽くしたい」と永遠のライオンズ愛を誓った。

 プロ8年間で通算160試合に登板し、6勝5敗52セーブ、防御率2・74。(東山貴実)

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