阪神・矢野監督に指導者の資質疑う声続出 特定選手との会食「不協和音引き起こす」「完全なミス」

 今夏遠征中に阪神・矢野燿大監督(51)が開催した内規を上回る人数での会食について、11日に球団が不問としたことに現場は猛反発。さらに会食相手が選手だったことが知れ渡り、チーム内外から指揮官の資質を問う声が厳しさを増している。

 来季続投が既定路線の矢野監督をなんとか守り通すため、球団が苦しい言い訳をひねり出したというのに、“無罪”のはずの本人は一夜明けた12日の中日戦(ナゴヤドーム)前に謝罪。「球団に事前許可をもらっていたとはいえ、自覚の甘さ、認識の甘さがあった。今回の件でがっかりしたファンの人はいると思うし申し訳ない」と神妙に語った。

 がっかりしたのは選手も同じだ。覇気を欠いたチームはこの日、淡泊な試合運びで敗れた。矢野監督の求心力が失墜した理由は、同様に上限を上回る人数の会食をして制裁金などの処分を受けた同僚たちとの処遇の差に加え、もうひとつある。

 本紙の取材では、監督主催の会食には昵懇の首脳陣1人と、複数の選手が招かれたことが分かっている。チーム内でも広く知られることとなり、波紋を呼んでいるのだ。

 セ・パ球団で長年、フロントを歴任した球界OBの1人は「特定の選手だけ呼んで会食すること自体、意図しなくてもチームの不協和音を引き起こし、ほかの選手はいらぬ不信感を抱く。監督が絶対にやったらダメな行為で、球団が許可したとか関係ない。結局、こうして世間にバレたのだから監督は身を処さないといけない」と手厳しい。

 監督経験のある球団OBも「基本的に首脳陣と選手は一線を画さないと士気が下がる。球団によっては契約時に首脳陣に対して、『選手とグラウンド外で密に接しない』という条項が入る場合もあるほど、デリケートな問題だ。今回は矢野の完全なミス。部下の選手にうわさ話が回って当然の内容」と一刀両断する。

 こうした憂慮は、早くも現実のものとなりつつある。球団が「許可」した会食ということで監督ともども、同席した選手もおとがめなしとなったが、さっそく周囲から「罰金払えよ!」とイジられるという、笑えない光景が繰り広げられている。(山戸英州)

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