阪神あきれたダブルスタンダード 矢野監督の会食は「特例」苦しい言い訳 福留ら制裁金なのに“お咎めなし”で指揮官の求心力急落

 阪神は12日、矢野燿大監督(51)が今夏の遠征中にチーム内のルールの上限を超える5人以上での会食をしていたことを報じた、同日発行の夕刊フジの記事に反論。上限オーバーは事実だが、事前に球団が相談を受けて許可した会食なので「ルール違反ではない」という見解を示した。来季続投が既定路線の指揮官をかばうため、球団側がひねり出した不公平な“超法規的措置”に、内規を順守してきた選手たちはどっちらけ。9月19日に同様に大人数の会食を行った福留孝介外野手(43)ら11人が、内規違反として前日11日に制裁金などの処分が科されることを黙って見ていた指揮官に対し、現場の求心力は急落している。 (山戸英州)

 矢野監督の内規違反の会食を報じる夕刊フジの記事が午前11時過ぎに出回ってから、対応に追われた球団が声明を出すに至ったのは約8時間後。長い時間をかけて導き出された苦しい言い訳は、まるでトンチンカンな中身だった。

 夏場の広島遠征中に内規の上限を超える5人以上の会食に出かけた事実を認めつつも、「球団のルール違反には当たらない」と主張。矢野監督が内規違反にあたる規模の会食について、事前に球団の責任者に確認していたことは夕刊フジも報じた通りだ。なぜ指揮官にだけ特例が認められたのかといえば、「チームの外食許可日かつ比較的感染者が少ない広島での開催であり、監督のチームマネジメント、チーム力強化に資する内容と判断したため、球団として許可を出した」というのが球団の言い分である。これでは一体、何のための内規なのか。

 3月に球界初の新型コロナウイルス感染3選手を出した阪神では、感染拡大防止策の観点からNPBが示したガイドラインに沿って内規を策定。遠征中の外食は球団が指定した日に限り、「2時間程度、4人以内、同一ポジションの選手はNG」などの条件付きで認めることにした。感染リスクを下げるのが目的なのだから、会食が「監督のチームマネジメント、チーム力強化に資する内容」かどうかは全く関係ない。

 「こんな言い訳が通るなら、(福留)孝介さんへの処分には納得がいかない」と、ナインから反発の声が出るのも当然だ。問題の会食も名古屋遠征中のチームの外食許可日に催され、参加した岩貞、糸原、陽川とチームスタッフ1人の計4人がコロナ感染。福留ら4選手も球団独自の判断で10日間、東京都内で隔離された。参加者は全員、内規を大幅に上回る8人での開催が問題視され、リポート提出と制裁金の処分が課されている。

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