【虎のソナタ】「近本監督」就任確率80%!過去の「大記録」達成者調べると…

 その瞬間、甲子園の記者席にいたトラ番・原田遼太郎はつぶやいた。

 「あいつ、カッコいいな!」

 視線の先にダイヤモンドを1周する近本の姿があった。同い年の1番打者が、プロ入りから2年連続100安打を、最終打席で、しかも本塁打で決めた光景は、生涯忘れられないものになった。

 「実は、大記録に『あと2』になっていたので、記録を調べ直していたんです。安藤サブキャップ、三木編集委員と協力して、2リーグ分立以降は比較的簡単に分かったんですが、それ以前になると、結構大変で。絶対に打ってそうな人が打ってなかったり…。あまりにも時間がかかったので、『こういう記録を調べると、案外、その日は達成しないもんですよね』とも言い合ってました」

 確かに「スポーツ新聞記者あるある」の一つではある。ノーヒットノーランを達成しそうな快投を演じているとき、「誰以来かな?」「通算何人目?」な~んて調べると、コツンとヒットが出て努力が水泡に帰す。

 原田記者も「球界あるある」を肌で感じながら見ていた。五回の左前打でリーチをかけていたが、七回の3アウト目が近本だったから「きょうはもう打席は回ってこない」と“本日の達成”を諦めていた。だから、打席が巡っての偉業に「カッコいいな!」となった。

 これほどレアな記録とは思わなかった。

 2000安打達成の名手・鳥谷敬(ロッテ)は打ってないのか?

 調べてみたら、2004年のルーキーイヤーに59安打しか打っていなかった。試合に出るのが当たり前の男も、1年目は苦労している。

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