朝ゴミ拾いの中日・木下拓がG倒アーチ「神様が味方してくれた」

 (セ・リーグ、中日3-2巨人、20回戦、巨人10勝8敗2分け、26日、東京ドーム)

 中日が巨人との接戦を制した。「7番・捕手」で出場した木下拓哉捕手(28)が同点の八回に左翼へ決勝の2号ソロ本塁打を放った。

 「打った瞬間は手応えもありましたし、いったなと思いました。とにかく食らいついた結果。うまく反応できました」

 1死走者なし、カウント2-2からの5球目だった。「追い込まれて『あるな』と思った」という、大竹の得意なシュートを一閃。打球は弾丸ライナーで左翼席中段へと突き刺さった。9日の巨人戦(ナゴヤドーム)以来、15試合ぶりとなる貴重な一発だった。

 マスクをかぶっても先発の福谷、七回1死以降は祖父江、福、R・マルティネスの救援リレーを好リード。九回は1死一塁で俊足の増田大が企画した二盗を阻止し、強肩でも勝利を手繰り寄せた。

 「きょう、ホテルで朝食を食べたあと、エレベーターに傘を入れるビニール袋が落ちていて、それを拾って捨てたので神様が味方してくれたと思います」

 前回にヒーローになった22日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)前は、シャワーを浴びているときに排水溝に詰まっている絆創膏を見つけ、ごみ箱に移した。今回も見逃さなかったことがお立ち台に上がる予兆だったか。拾ったのはごみだけでなく、Aクラス浮上に食らいつくための1勝だ。

 九回の守備ではファウルチップが足に数回、直撃し、顔をゆがめたが、状態を問われると「明日も出まーす!」と堂々宣言。厳しい正捕手争いで優位に立つ男の存在感は、日に日に高まっていく。

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