コロナショック…阪神・西勇、6回4失点でチーム救えず 将かばう「丁寧に投げた」

 (セ・リーグ、ヤクルト6-3阪神、16回戦、8勝8敗、25日、神宮)勝ち越し打を許し、悔しそうに両膝に手を置いた。3-3で迎えた六回2死一、二塁。阪神・西勇は自慢のシュートを西浦に投げ込んだが…。打球は無情にも、しぶとく三遊間を抜けていった。コロナ騒動で計19人が入れ替わる緊急事態。頼りにされていた。エースとして、期待に応えられなかったことへの怒り、悔しさがにじみ出た。

 矢野監督は「悪くはないと思うし、丁寧には投げてくれたと思う。ちょっとアンラッキーな場面(打球)があったんで」と必死にかばったが、敗因はやはり、6回6安打4失点で降板した右腕の背信投球に尽きる。

 打線は背中を押してくれた。しかしサンズが先制打を放った直後の一回に、青木に被弾。小幡の適時三塁打で2点リードとなった直後の四回2死二、三塁からは、エスコバーに中前へポトリと落ちる同点2点打。チームの勢いに水を差す格好となった。

 11日の広島戦(甲子園)、17日の巨人戦(東京ドーム)と2試合連続無四球で完封勝利。3試合連続完封なら球団では1966年のバッキー以来、54年ぶりの快挙だった。「まずは自分の仕事をまっとうしたい」とチームの勝利のために投げることを誓って上がったマウンドだったが…。

 この日、新型コロナウイルスのPCR検査で7人(スタッフ2人を含む)が陽性と判定され、その中には岩貞もいた。岩崎も濃厚接触者として登録を抹消され、勝ちパターンで投げる左腕2人がベンチにいなかった。

 コロナショックを打ち破るべく、指揮官が思い描いていたのは西勇が八回まで投げ、九回はスアレスで締める“必勝リレー”だ。しかし、チームを鼓舞したかったエースにとって、痛すぎる4敗目となった。(三木建次)

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