大坂、理論家フィセッテコーチと第2サーブ改善/全米テニス

 テニス・全米オープン第13日(12日=日本時間13日、米ニューヨーク)女子シングルスを2年ぶりに制した大坂なおみ(22)=日清食品=は、初優勝した2018年大会に比べて技術や精神面の粗さが消え、成熟した姿を見せた。今季からコーチを務めるベルギー出身のウィム・フィセッテ氏(40)の指導に加え、6月に専属トレーナーに就任した中村豊氏(48)が下半身や体幹を強化し、守備範囲が広くなった。進化の背景に新たな「チームなおみ」の存在があった。

 大坂と、支える新「チームなおみ」は、新型コロナウイルスによりツアーが中断した期間を、いかに有意義にするかに成功したといえる。

 テニスのプロツアーは年始前後に始まり、11月ごろに終わる。通常ならオフは2カ月もなく、体のケアもあって練習に集中できる時間は少ない。

 コロナ禍で生じた時間を、大坂のコーチに就いたばかりのフィセッテ氏は「大きなチャンス」と捉えた。注目したのがサーブだ。映像やスタッツ(数値)分析が得意な同氏は、大坂が苦戦した試合で第2サーブでの得点力の低さが顕著に出ていたことを看破。第2サーブの改善に多くの時間を費やした。

 今大会、大坂は第2サーブからの得点率が約57%で全体平均の約46%を上回り、準決勝に進んだ4人の中で最も高い。第2サーブが安定したことで、第1サーブをより思い切り打てる相乗効果も生まれた。

 日本テニス協会の土橋登志久強化本部長は「優しい性格で、以前は(相手正面を狙う)ボディーサーブに抵抗を持っていたが、今回は有効に使っている」と分析する。

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