大坂、中村トレーナーと下半身&体幹強化 守備範囲広がる/全米テニス

 テニス・全米オープン第13日(12日=日本時間13日、米ニューヨーク)女子シングルスを2年ぶりに制した大坂なおみ(22)=日清食品=は、初優勝した2018年大会に比べて技術や精神面の粗さが消え、成熟した姿を見せた。今季からコーチを務めるベルギー出身のウィム・フィセッテ氏(40)の指導に加え、6月に専属トレーナーに就任した中村豊氏(48)が下半身や体幹を強化し、守備範囲が広くなった。進化の背景に新たな「チームなおみ」の存在があった。

 中村トレーナーは6月、大坂のチームに合流した。2004年からIMGテニスアカデミーで活躍。トレーナーのヘッドコーチまで上り詰めたが、大坂からの誘いを受け退職し、専属トレーナーになることを決断した。

 「決勝が今大会の集大成。負けてもおかしくない展開で、心が折れそうな状態からよく逆転した。気持ちが強かった」

 「今よりも進化した自分を求めている」という大坂の考えに賛同。フットワーク改良のため、下半身や体幹を徹底的に鍛えた。男子の錦織圭や、元世界1位のマリア・シャラポワさん(ロシア)も支えた名トレーナーは、大坂の弱点でもあった守備範囲の狭さを見事に克服させた。

 前哨戦からこの日まで3週間以上の期間、コロナ感染防止対策で借り上げた家でチーム全員が共同生活を送った。

 「22歳だし、伸びしろは大きい。21年のシーズンや東京五輪も目標。ピークが5年、7年と続くようにサポートしていきたい」と約束した。

 中村 豊(なかむら・ゆたか) 1972(昭和47)年6月18日生まれ、48歳。東京・町田市出身。神奈川・桐光学園高を卒業後に渡米。米チャップマン大でスポーツ科学を学び、トレーナーの道に進む。米フロリダ州にあるIMGアカデミーでジュニア時代の錦織圭(日清食品)を指導し、11~18年には女子シングルスで元世界ランキング1位のマリア・シャラポワさんのトレーナーも務めた。20年6月に大坂なおみの専属トレーナーに就任。

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