大坂なおみ、粘り勝ちでV王手 決勝はアザレンカと激突!/全米テニス

 テニス・全米オープン第11日(10日=日本時間11日、米ニューヨーク)四大大会の一つ。女子シングルス準決勝で、2年ぶり2度目の優勝を目指す世界ランキング9位の大坂なおみ(22)=日清食品=は同41位のジェニファー・ブレイディ(25)=米国=を7-6、3-6、6-3で下して決勝進出。2019年の全豪オープン以来3度目の四大大会制覇へ、あと1勝とした。12日(日本時間13日午前5時開始予定)の決勝で、世界27位のビクトリア・アザレンカ(31)=ベラルーシ=と対戦する。

 無観客のコートで、互いに一歩も譲らない激闘を演じた。186キロのサーブで相手のミスを誘い、2時間8分の熱戦に終止符を打った。長い緊張から一気に解放された大坂の顔いっぱいに笑みが広がった。勝利の瞬間は冷静にうなずくことが多かった今大会。別人のように、決勝のセンターコートに立てる喜びを爆発させた。

 「決勝に進むことができてうれしい。ニューヨークは第二の故郷だと思っているし、このコートは自分に合っている」

 準々決勝までの5試合全てでストレート勝ちし、勢いに乗るブレイディが相手。第1セットからパワフルに打ち合い、タイブレークに突入した。大坂は16回にも及ぶラリー戦をものにするなど、1-2から5連続得点。要所を締めて第1セットを先取したが、第2セットを落とした。

 「相手のプレーのレベルがずっと落ちなかった。相手は手堅く、ほぼノーチャンスに感じたほどだった」。最終セットの第4ゲームまで、ブレークポイントすら握れず苦戦。我慢の時間が続いたが、相手のサーブに粘り強く食らいつき、好機を逃さなかった。

 有言実行の決勝進出だ。人種差別への抗議の意思を示すため、1日の1回戦で被害者の名前が入った黒いマスクで入場した大坂は「(決勝までの試合数と同じ)7種類のマスクを用意した。全部見せたい」と力を込めていた。6枚目となった準決勝では、2016年にミネソタ州で警官に射殺された黒人男性フィンランド・キャスティルさんの名前が刻まれていた。試合後「テニス以外のことにも目を向けている」と改めて意義を強調した大坂。決勝進出で、7枚の“抗議マスク”を披露するという自らに課したミッションをコンプリートした。

 四大大会3度目の優勝まで1勝。中1日の決勝は12日(日本時間13日午前5時開始予定)。準決勝で四大大会23勝を誇るセリーナ・ウィリアムズ(米国)を破った元世界1位のアザレンカと対戦する。過去の対戦成績は大坂の2勝1敗だが、全豪2度制覇の実力者で「彼女は動きがいいし、自信に満ちているように感じる。タフな戦いになる」と警戒した。

 「四大大会の間はよく眠れない。目を開けた状態で横になると思うけど、睡眠を心掛けたい」とほほ笑んだ大坂。コロナ禍にあっても、心身ともに充実する22歳がニューヨークで女王に返り咲く。

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