大坂が3年連続で16強入り “大人”のテニスで新星に粘り勝ち/全米テニス

 テニス・全米オープン第5日(4日=日本時間5日、ニューヨーク)四大大会の一つ。女子シングルス3回戦で、世界ランキング9位の大坂なおみ(22)=日清食品=が、同137位の18歳、マルタ・コスチュク(ウクライナ)を6-3、6-7、6-2で下し、3年連続で16強入りを決めた。6日(日本時間7日)の4回戦で、世界21位のアネット・コンタベイト(24)=エストニア=と対戦する。

 自らを鼓舞するためのルーティン、左脚をたたく力が次第に強くなった。大坂が、18歳のコスチュクにフルセットと大苦戦。第2セットではラケットを地面に投げつけるなど、怒りを爆発させたが、最後は5ゲーム連取で元世界女王の貫禄を見せつけた。

 「過去にもっとタフな試合をしてきた。経験が助けになった。彼女のこの先の成長が怖い」

 対戦相手は14歳で全豪ジュニアを制した期待の新星。強打に食らいつくパワフルさがあり「強く打ったのに、返された。信じられなかった」と大坂も驚いた。しかし、まだ18歳。ミスをすると叫び声をあげ、感情をあらわにする若さもり、第3セットで力尽きた。

 一方で大坂は、イライラを受け入れ、冷静さを取り戻す“大人”の姿を見せた。タイブレークの末に落とした第2セット後、頭に白いタオルをかぶせて精神統一。「全米はどの試合も難しい。だから気持ちを落ち着かせて懸命に戦おう」といい聞かせた。サービスエース5本、ノータッチのウィナー(決定打)30本はともに相手を下回るが、凡ミス31本と少なかった。武器のパワーを生かしつつ、安定感が光った。

 4回戦は世界21位のコンタベイトと対戦する。左脚には2回戦と同様、テーピング処置が施された。けがの不安が残る中で、2時間33分の熱戦となったが「この試合はよく動けた。これだけ動けるのはいいサイン」。2年ぶり2度目の全米制覇へ、頼もしくなった大坂は弱音を吐かない。

 ●…人種差別に抗議するため、1回戦から決勝までの試合数と同じ7種類のマスクを用意している大坂。この日は、ジョギング中に白人男性が運転するトラックで追い掛け回されて射殺された黒人男性のアマード・アーベリーさんの名前が記載されたものを着用して登場。「事件は起きるべきではなかった。私はただ(犠牲者の)名前をみんなに知ってほしいだけ」と訴えた。

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