「注目級」程遠くスカウト苦笑い プロ志望高校生“トライアウト”

 プロ野球志望の高校3年生が一堂に集う「合同練習会」2日目が30日、甲子園球場で行われ、西日本エリアから77人が参加。総勢102人のスカウトにアピールしたが、やはり初の試みにドタバタはつきものだった。

 卒業後も野球を続けたい高校球児のため、コロナ禍で奪われた実戦アピールの場を用意した今回のトライアウト。「記念受験」防止のため参加にはプロ志望届と野球部関係者の推薦状が必須としたが、それでも1投手につき打者5人とシート打撃で対戦する方式で、朝9時から夕方5時までの長丁場となった。

 あるセ球団スカウトが「初視察の選手も多い」と話すように大半がプロ注目級とは言い難く、「一部を除いてレベルは低かった」と嘆く球界OBも。プロフィルで自己申告した「最速」とは程遠い投手も多く、「まあ、だいぶ色がついてるね…」と苦笑いだった。

 玉石混交の中で、前出スカウトから「群を抜いていた。球も速いしセールスポイントがはっきりしていた」と激賞されたのが、福岡大大濠の山下舜平大投手。最速150キロを計測し、本人は「甲子園球場は初めて来たので入った瞬間とても感動した。マウンドから見た景色は最高!」と聖地に感慨深げだった。

 夏の大会が中止になったこともあり、会場を甲子園にしたのは主催側の粋な計らいといえる。ただ、投手が残り5人の段階で午後3時過ぎに青空の中でゲリラ豪雨に見舞われ、続きは隣接する室内練習場で行うことに。多くのスカウト陣もバックスクリーンに映し出される中継映像を見る羽目となり、双方にとって不完全燃焼となったのは残念だった。(山戸英州)

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