ヤクルト・小川、FA移籍浮上! ノーヒットノーランで“ライアン株”急騰 最悪シナリオは山田とダブル流出?

 今季開幕直後に国内FA権を取得したヤクルト・小川泰弘投手(30)が、15日のDeNA戦(横浜)で史上82人目(93度目)のノーヒットノーランを達成し、今オフのFA市場での“ライアン株”を急騰させた。球団の低評価には不満を募らせており、移籍に傾く思いが今季5勝2敗という好成績の原動力になっている。同じく国内FA権を取得する見込みの山田哲人内野手(28)と合わせて、ヤクルトから投打の看板選手がダブル流出という最悪のシナリオが現実味を帯びてきた。(塚沢健太郎)

 

 ヤクルトの日本人投手としては1997年の石井一久以来、23年ぶりの快挙が置き土産になりそうだ。8年目となる小川は今季開幕戦翌日の6月20日に国内FA権を取得。「まずシーズンをしっかり戦い抜き、チームを支えたい。(権利行使については)シーズンが終わったときに考えたい」と含みを持たせており、球団内では「出て行くつもりのようだ」ともっぱらだ。

 昨季は5勝12敗、防御率4・57に終わり、200万円減の9000万円で契約更改。FAを見越して複数年契約も提示されたが、「単年で勝負したい」と固辞した。伏線は前年の契約更改交渉にある。2018年は右肘手術で出遅れたものの、8勝と奮投し2位躍進に貢献。ところがわずか200万円増の9200万円に抑えられ、球団の評価が想像以上に低いことから不信感が芽生えた。

 ある球団関係者は「上層部は『これぐらいでスンナリいくだろう』と考えていたようだが、査定がすごく低かった。エースとしてやってきた自負があっただけに、小川はかなり怒った」と明かす。

 1年目の13年に16勝で最多勝と新人王を獲得し、一昨年まで6年連続で8勝以上。弱体投手陣のなかで、安定した成績を残してきたという自負とは、球団の提示はかけ離れたものだった。

 今季は2年連続の開幕投手を目指し、オープン戦3試合でも13回を投げ2失点と順調な仕上がりをみせていたが、首脳陣が指名したのは40歳の石川。移籍への思いにさらに拍車がかかった。

 この流れのままFA宣言すれば、争奪戦は必至だ。先発ローテーションを守れ、大崩れすることなくイニングを稼げる投手は貴重な存在。エースの大野雄大投手(31)にFA移籍の可能性がある中日にとって、地元愛知出身の小川は格好の後釜となる。全権監督が「FAしたら参加するのがジャイアンツ」と公言する巨人、今やマネーゲームでは巨人やソフトバンクの上を行き、フロントも現場もヤクルト色を強める楽天も黙っていないはずだ。

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