大谷翔平、打者出場に光! 投手は今季絶望…ブルペン復帰まで4~6週間も

 【シアトル(米ワシントン州)3日(日本時間4日)=丹羽政善通信員】米大リーグ、エンゼルスは、大谷翔平投手(26)が右肘付近の屈筋回内筋損傷と診断されたと発表した。前日の登板後に右腕に違和感を訴え、磁気共鳴画像装置(MRI)の検査を受けていた。投球練習再開まで4-6週間を要するため、今季中の投手復帰は厳しい見通し。チームには同行し、打者としての出場は当日の状態をみて判断する。

 2季ぶりに目指した投打の二刀流は、わずか2試合の登板で頓挫。ただ、MRI検査を受けた大谷の診断についてビリー・エプラーGM(44)が明かした内容は、全てを絶望させるものではなかった。

 「大谷は右肘付近の屈筋回内筋損傷、との診断を受けた。一般的なケースとして、ブルペンに入るまでに4-6週間を要する」とした上で「(次の遠征地である)シアトルに帯同させ、指名打者としての出場に関しては、その日の状態次第だ」と説明した。

 投手としては休養を強いられ、9月27日(日本時間28日)がシーズン最終戦となる今季中の復帰は絶望的。しかしチームには同行する。3日(同4日)は試合がなく、4日(同5日)から敵地でマリナーズとの3連戦に臨む。当日の状況を見ての判断になるが、打者としての出場は続ける方向だ。

 一昨年に右肘の内側側副靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた大谷は、7月26日(同27日)に約1年11カ月ぶりに投手として復帰したが、1死も取れずに5失点でKOされた。2度目の登板となった2日(同3日)は一回を8球で終えたが、二回途中に降板。制球を乱し、球速が10キロ以上も落ち、その後、病院に向かった。

 屈筋回内筋は前腕内側の筋肉群で、右肘の内側側副靱帯を保護している。球団によると、痛みの程度は3段階のうち最も弱い「グレード1」か中程度の「グレード2」と診断された。

 野球選手の肘障害に詳しい慶友整形外科病院(群馬県館林市)の古島弘三医師は「投球の映像を見る限り、制球が悪くてストライクが入らず、体全体で投げるより小手先で何とかしようとして、前腕の筋肉に負担がかかってしまったのではないか。スライダーをたくさん投げる投手が痛めやすい。症状としては前腕が張る感じ。指先や手首を使い過ぎた投げ方をしていると痛む」と解説。「休養すれば治る」との見通しを示した。

 スポーツ専門局ESPN(電子版)は関係者の話として、エンゼルスが依然として大谷を投打の「二刀流」をこなせる選手としてみており、打者に専念させる考えは持っていないと報じた。その方針通り、大谷がマウンドに戻る日は来るのか。打者としての出場継続を目指しつつ、投手として復活する道も探る。

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