ゴルフ打法!大谷翔平、“ナイスショット”で322日ぶり技あり1号3ラン

 【アナハイム(米カリフォルニア州)29日(日本時間30日)=丹羽政善通信員】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(26)はマリナーズ戦に「4番・DH」でフル出場し、四回に今季1号3ラン。膝下のボール球をすくい上げる技ありの一発だった。しかし、チームは7-10で逆転負け。大谷が3打点以上を挙げた試合は13戦全勝だったが、加入3年目で初めて敗れ、“不敗神話”が途切れた。

 巧みなバット操作が際立った。見逃せばボール球となる膝下へのスライダー。大谷はタイミングを崩されたように見えたが、体の軸はぶれていなかった。

 四回。ゴルフスイングのようにすくい上げた打球は、無人の右中間スタンドで弾んだ。地面から球までは約35センチ。それでも約122・5メートルの飛距離を生んだ。

 「上がった瞬間に、(スタンドへ)行くと思いました。(打った球種が)来る可能性はあるだろうなとは思っていた」

 昨年9月11日(日本時間12日)以来、322日ぶりの一発。4試合目の打者出場で待望のアーチを描いた。0ボール2ストライクという圧倒的に不利なカウントからの本塁打はメジャー3年目で初。しかも技ありの打撃で「ああいうボール球を打てるというのもあるだけで、また配球も変わる」と自信を深めた。

 今季は投打の二刀流を復活させたが、26日(同27日)のアスレチックス戦で1死も取れずに5失点で降板。打者としても試合前の時点で14打数2安打、打率・143。精彩を欠き、「いい当たりが少なかった」と打ち明けていた。

 この日も反省すべき点があった。ソロを放った打席で、メジャー通算0勝の右腕・ダンが投じた2球目は真ん中のスライダー。失投を見逃したことが引っかかっていた。

 「ボール球でも打てるのがいいとかは思っていない。ボール球は見逃すべき。2球目が一番甘かったので、ああいう球にしっかり反応して打っていければ、もっといい」

 本塁打で一度は逆転したものの、救援陣が大量失点を喫した。大谷もその後は無安打で九回は最後の打者に。球団資料によると、大谷が3打点以上を挙げた試合は14度目で、初黒星になった。

 それでも、メジャー通算41本塁打は日本選手で歴代6位。「自分にプレッシャーをかけすぎている」と、大谷を心配していたマドン監督は「これで自信をつけてくれるだろう。いい方向に向かっている」と安堵した。

 大谷は「打撃の感じは徐々にだけど、いいんじゃないかなと思います。距離感だったりとか」と前向きだ。60試合制と極端に短いシーズン。類いまれな才能を持つ26歳が、ここから本領を発揮する。

★敵軍お手上げ

 大谷に一発を浴びたマリナーズの先発右腕・ダンは「プラン通りに投げたが、望まない結果になってしまった。脱帽だ」と振り返った。初球からスライダーを続けて追い込み、3球目も同じ球種を内角低めへ。ゴルフのスイングのようにボール気味の球をすくい上げられ、サービス監督も「左打者が内角低めを、ああいう打ち方で本塁打することは見たことがない。素晴らしい才能だ」と感心していた。

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